顔合わせ(職場見学)について

派遣の顔合わせで職歴を聞かれるモヤモヤ

 前回、「顔合わせでは「挑戦したい!」「成長したい!」という気持ちを頑張ってアピールしましょう」みたいなことを書かせていただきました。派遣で働くとき、必ずといっていいほど経験するのが「顔合わせ」です。建前では「職場見学」とか「業務説明」と言われますが、実際はほぼ面接みたいな雰囲気ですよね。私自身も何度も行きましたが、ほとんどのケースで「これまでどんな仕事をしてきましたか?」と職歴を聞かれました。

 でもこれって本来は違法なんですよね。派遣法では、派遣先が直接人を選んではいけないって決まってます。派遣先が採用・不採用を判断するのはアウトで、あくまで派遣元が雇用を決める仕組みなんです。だから形式上は「面接じゃないですよ」「見学ですよ」ってことになっているんですけど、実際はほぼ面接。おかしくないですか。。

 なぜこんなグレーなことが当たり前になっているのか、私なりに考えてみると、まず派遣先の安心感の問題があると思います。客先が営業担当から「この人なら大丈夫です」って言われても、現場で一緒に働くのは派遣社員本人です。だったら直接話して確認したい、っていう気持ちは理解できます。だけど、それなら最初から面接ありの紹介予定派遣とかにすればいいんじゃないの?とも思ってしまいます。(まあ客先側からすれば、すぐ切ることができる存在だからこそメリットを感じているんでしょうけど。。)

 さらにモヤモヤするのは、この慣習が業界全体に染みついてることです。派遣元も派遣先も「そういうもの」として受け入れてしまっているから、誰もおかしいと声を上げない。派遣社員側としては「ここで嫌な顔したら仕事がなくなるかも」と思うから、結局言われるがままに職歴を話してしまう(私も仕事決めたくて言われるがまま答えてましたけどね笑)。法律のルールよりも慣習のほうが優先されてしまっている空気に違和感しか感じなかったです。

 私は毎回「これは本当に顔合わせなのか?」「ここで落とされちゃう?」と疑問を感じていました。派遣社員ってただでさえ立場が弱いのに、グレーなやり方を強いられていると余計にモヤモヤします。法律と現場のギャップがいつまで経っても埋まらないのは、もどかしさを感じてしまいますね。

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